熱病にうなされたようにそう思った。
２０００年４月後半のことだった。
モーターマガジン社の「MODI」で、デジタル入校を無事終えていた僕は、やはり、撮影段階からデータになっていた方が数段仕事がやりやすいよなと、考え始めていたのだった。
フィルムで撮ってそれをスキャニング・・それも悪い選択ではない。だが、時間的にも現像時間がどうしてもかかる、そのほか、現像所に行く手間も。それから、１点１点フィルムキャリアにかけてスキャニングするわけだ。暗室作業と同じような手間暇がかかる。
デジカメだったら、、、、その場で見られるし、すぐ後処理にかかれるし、やっぱ、これからの時代はデジタルでしょ！？そう思ったのだ。

少なくとも、そのときは金銭的なことも、画質的なことも、仕事の流れでも、後処理でも、すべては解決できる問題と思えた。
折りもおり、いろいろなクライアントから「デジカメで・・」という問い合わせも数件あったことも重なったのである。

ここからは、デジタルカメラを入れるに当たっての問題点、解決法、メリット、そして僕なりの感想を書いてみたい。