近くて遠い国

キティ本の撮影で、ソウル取材に行って来ました。
４日間ですが、最初の日は、午後成田発なので移動日。最終日も午前のソウル発だったので、移動日。つまり、実質２日間のソウルでした。
韓国にいらした方は分かると思いますが、恐ろしく日本から近いのですね。飛行機に乗ってしまえば、実質、２時間ちょっとで着いてしまいます。ここで注意して欲しいのは、、、あくまで「乗ってしまえば」という点。そう、隣の国だろうが、地球の反対側だろうが、日本を出るという手間と、その国に入るという手間は掛かるのです。
首都圏の場合、まず、成田に行く手間。そして、あの成田付近での意味があるとは思えないチェック。２時間前の集合。そして出国審査。どこに行くにしても、これだけは省けない儀式ですね。
そして、ソウル金浦空港。これがまた、、、。古い空港の上、入国審査に時間が掛かる。別に韓国だけのことではないが、異常に感じの悪い審査官・・・。何とかならないのだろうか？
たかだか２時間空を飛んで隣の国に行くにもこれじゃぁ・・2002ワールドカップはどうなるんだろう。

隣の国に行くのも、地球の反対側のニューヨークに行くのも、同じ手間は食うんじゃ、僕だったら、もっと遠い国に行きたくなります。アジア圏ではせめてヨーロッパ並に、もう少しは自由に行き来できるようになったらいいでしょうね。

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フィルムの持ち込み

撮影がメインの海外旅行での一番の問題は、フィルムの持ち込みでしょう。
僕も商売柄、「Ｘ線チェックをどうしたらいい？」と言う質問を良く受けます。
今の機械はISO100の普通のフィルムにとっては、そのまま機械に通しても全く問題ないことになっています。ですが、仕事で海外に行く場合、何度も飛行機を乗り継ぐことや、更に国内線で移動することもあり、その度ごとにＸ線を浴びても大丈夫なのか？と言う疑問があります。
間違いなく言えることは、避けられるものだったら、Ｘ線チェックはしない方がイイと言うことでしょう。

僕のやり方を紹介しましょう。

これが僕の解決法 なにこれ？ってかんじでしょ？ でも、これが一番良い方法じゃないかと思っています。 方法は至って簡単。フィルムを透明なビニール袋に入れて、機内に持ち込むことです。もちろん、機内に持ち込む手荷物には、すべてＸ線チェックを通されます。ですが、検査官に直接「ビジュアル・チェック」と言って、この袋を手渡せば、大抵の場合はＸ線の機械を通すことなく済むはず。この写真ではフィルムの外箱のままですが、パトローネケースのままの方がより良いでしょう。

過去にこの方法で、検査でトラブッたことは数回だけ。去年はジュネーブ空港でこのやり方で通そうとしたところ、どうしても機械を通せと言うことで押し問答になってしまい、検査官も頭に来たらしく、「じゃ、その中のフィルムを全部出せ」と言われ、検査台の上にフィルムを１本ずつ、５０本あまりをすべてパトローネケースから出して並べる羽目になったことがありました。さすがにヨーロッパはテロが多いようで、チェックがキビシイです。数年前にはベルリンの空港でももめたことがあったし。
ヨーロッパでは強硬な姿勢は控えた方がイイかも知れませんね。
成田、および、今回の韓国など、アジア圏では、僕の経験だとすんなりこの方法でＸ線を避けることが出来ました。
それから、言うまでもないことですが、間違ってもスーツケースなどといっしょにフィルムをバゲージとして預けないこと！これは鉄則です。
バゲージも当然Ｘ線チェックを通すわけですが、これがバッグの中に何が入っているか分からないため、手荷物より強いＸ線を掛けているというウワサが有ります。しかも、去年あたりからは、新型のチェック機で、ＣＴスキャンタイプも導入され、これに掛かるとフィルムメーカーのテストによると、ほぼ１００％被るという結果です。
ゆめゆめ、楽をしようとしないで、機内に持ち込みましょう。
今までバッゲージとして預けていて被らなかった人は、単にラッキーだっただけですから。

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やられた・・

さて、金浦空港に着いてからですが、タクシーでホテルまで移動しました。これは、サンリオの現地法人の人からの指示で、金銭的にそれほど掛からないからと言う理由で。ソウル市内のホテルまで、たぶん、15000ウォン（1500円）程度のはずだとか。ところが、乗ったタクシーの料金が、35000ウォン（3500円）！ずいぶん話が違うなと思った。帰りの日にも同じように空港までタクシーで行ったのだが、その時は1500ウォン。ボラレたのだ。着いたそうそうやられた。まあ、日本円に直すと3000円程度なので、タクシーとしては安いのには変わらないが、その国の印象は良くないよね。

車と道路

「マナー」
韓国のドライバーにこの言葉はない。
とにかくすごい運転だ。日本でもそうだが、タクシーは特にマナーもへったくれも無い。平気で割り込む。割り込ませまいとブロックする。接触ギリギリまでそのせめぎ合いで、弱気なヤツが負ける。
もし、日本から旅行でレンタカーを使おうと思っている人が居たら、気を付けましょう。大阪の運転を１０倍くらいキツクした感じと言えば分かってもらえるだろうか？
道幅は広い。
大抵の幹線道路では、片側４車線は確保しているようだ。また、都市間には、アメリカで言う「フリーウェイ」が整備されている。つまり、タダの高速道路。そのかわり、交通量が多い。車の数が多すぎるのだ。
路上で気がつくことがある。
一つは、日本車を見かけないこと。
これは、日本製品を規制しているせいだ。僕も、過去にいろいろな国に行っているが、ここまで自分の国の車を見ないことはなかった。日本人である僕にとって、どこに行っても日本製品があると言うことは、やはり、嬉しいことなのだ。韓国には、徹底的なまでの日本製品を閉め出す、そんな姿勢を感じた。
もう一点。
トラックが少ないのだ。
たとえば東京の首都高を見てみよう。走っている車の半分くらいはトラックのはずだ。日本の場合、物流をトラックに頼ってしまっているのだ。その弊害が、大気汚染などの環境問題であり、渋滞の問題の元凶になっていると、僕は思う。
ソウルでは、見たところ９０％位は普通の乗用車が走っている。おかげで、日本のような酷い渋滞はなかった。 トップへ

　

お金

100日本円＝1000韓国ウォン
韓国での買い物は、常に1/10に換算すればいいので、割に楽。
しかも、物価は安い。ま、東京に比べて、だけどね。東京がおかしいだけなのだ。
市内の移動は地下鉄を多く使ったが、ほとんどの区間は500ウォン（50円）で乗れる。余程の市外地まで行っても600ウォンだ。東京の地下鉄は高すぎるね。

両替だが、市内のあちこちに両替をやってくれる銀行がある。そこでやれば問題ないだろう。注意点は、両替時のレシートを保存しておくこと。韓国から帰るときに、ウォンから円に両替するときに必要になるからだ。銀行で感じることは、日系の銀行がないことだ。日系だけでなく、米、欧系の銀行も見あたらない。
僕は、国内でもシティバンクを使っているのだが、海外に行ったときも、当然、現地のＡＴＭから、直接現地通貨を出せるので便利に使っている。今回もこの手で行こうと思ったのだが、ないのだ。使えるＡＴＭが。結局、地下鉄の乗り口にあるのを発見して、そこでキャッシュを下ろした。

外国系の銀行がないのは、何らかの規制があるからなのだろうか？

　

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食べ物

何を食べても美味しい！
短期間のソウルだったが、そう思った。
やはり、なんでも、流れ的には日本と同じなのだから、僕がそう思うのも当然か。
ただ、唯一、美味しくないものがあった。
コーヒーである。
これは、どこで飲んでも美味しくない。世界的に見ても、日本が一番美味しいコーヒーが飲める国だと思うけど、それにしても、韓国はひどいな。なにせ、薄い。最初出されたときは、間違ってお茶が来たのかと思ったくらい。クリームと砂糖なんて必要ないくらい薄いのだ。
僕は、結構コーヒーが好きで、１日３，４杯は飲んでいる。韓国に行ったたったの３，４日間でさえ、美味しいコーヒーが飲みたくなってしまったくらい。
ソウルまではＵＡ（ユナイテッド・エア）だったのだが、今、ＵＡでは機内のコーヒーってスタバなんですね。さすがにアメリカ系エアライン。スタバのコーヒーはあまり好きじゃないけど、帰りの機内で飲んだのは美味しかった。

　サンゲタン（鳥の鍋ですね）

　ご存じ、韓国海苔。おみやげにはイイよね。

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仕事ばっかり・・

なんか、観光案内みたいになっちゃったけど、仕事です。
しかも、この手の仕事は、朝から晩までなので、かなり疲れますね。機材を背負って、電車で移動。しかも、行った先は渋谷みたいな繁華街ですから。ホテルに帰るのは大抵１０時過ぎです。
韓国のアイドルを撮ってきました。

これはその時の写真。
彼女もキティちゃんファンなんですd(^-^)ネ〜。
海外、それも、移動が多くて、一人で持てる荷物と言うことで、機材はかなり削りました。どこでも撮れるようにと、首からはフジの645を下げていたし。スナップには便利なんですが、この645で彼女を撮ろうとしたら、「これで撮るの？」って思いっきりイヤな顔されました。素人目にはコンパクトカメラですからね。仕方ないか・・もちろん、本番は、イオスでしたけどね。 トップへ

シバタさんからのメール

シバタさんよりこのページへのご感想を頂きました。
その中で、僕の韓国への誤った見方をご指摘いただきました。
以下に、そのメールを転載いたします。

アマチュアの写真好きのシバタと申します。 以前EOS-3を買おうかどうしようかと思っているときに ＨＰを拝見し，それ以来時々ＨＰを拝見させていただいております。 　 さて，今回メールを差し上げたのは，ＨＰ中の韓国にいらした時の お話を読みまして，ちょっと感じた（？）ことがありましたので・・・ 　 私自身は，１０年前に出張で行って以来，やはり食べ物でハマり， 韓国語を勉強しつつ１１回ほど旅行しています。（総滞在日数が １００日を越え，ミレニアムの瞬間も韓国にいました ^_^;;） 　 韓国で日本の車をおみかけにならなかったとのことですが， 日本車ばかりでなく，アメリカ車，ドイツ車をはじめとする 世界各国の車も無かったはずです。これは，たとえば日本で 外車を輸入するときにかけている関税措置と同様の国内産業 保護政策をとっているためだ，とお考え頂けると良いかと思います。 日本の場合は輸入規制ではなく，関税を高めに設定して 日本車の国内競争力をよりたかめている格好ですが， 韓国の場合は工業品目で，保護産業を決め，それらに ついては輸入が出来ないという非常にはっきりした政策を 取っていました。 　 同様の製品としては，たとえば，家電製品や，カメラなども 含まれていました。１０年前には色々怪しい商品（たとえば ソニーのコピー商品とか）があって，変なものコレクターには 見逃せない国でしたが，最近は本物のソニーが入るようになり， １０年で随分変わったものだと感じます。また，カメラは 正直日本で買う方が安いのですが，一部，日本で中古市場で 高くなっているもの（たとえば，ペンタックスの35mm用 MFレンズ）などは韓国が安かったりします。 　 このカメラ，たしか昨年４月に輸入は解禁されたものの， まだ大量に流通させられる現地ディーラーはなく，街中で見る 「ＮＩＫＯＮ」「ＣＡＮＯＮ」も，どうやら，いわゆる 「担ぎ屋」が担いできたグレーマーケットモノと，中古が 中心とはなっているようです。今後，正規ディーラーが 出るとどうなるかはわかりませんが，カメラに関しては 韓国も，もう，日本に追いつくのは諦めたのではないかとも 思えますので，解禁になったのではないかと感じています。 　 私自身もフィルムは日本に持ちかえってから現像しているため 現像の品質などはわからないのですが，現地でリバーサルの スリーブ仕上げに出すと，36EXのノーマルで4000ウォンだと いう話があります。これはうまく使うと安いかも？ 　 　 タクシーの件は残念でしたね。どうも，外国人観光客と見ると メーターを倒さずにふっかける輩がたまにいるもので。 黒いボディのタクシー（模範タクシー）というのがあり， 25%増の大型車なのですが，これはメーター走しかしない上 英語か日本語のどちらかができますので，旅行客には優しい タクシーではないかと思います。（一番安いのは，地下鉄で 市内まで出て，そこからタクシーに乗る，という手ですが） 　 　 長々と書いてしまいましたが，以上韓国の輸入制限について 僕が知っていることを書きました。制限は段階的に解除されて 来ており，今後は日本車が路上を走る日も遠くないかもしれません。 （特に小型バイクなどは日本車が多かったはずです。現地 メーカーとの提携で，ほとんどが日本製です。） もし，次回ソウルにいらっしゃるような事があったら このメールを思い出していただけると幸いです。

　
なお、シバタさんからは、この転載許可は頂いております。
僕もなんの勉強もなしに、適当なことを書いていますので、随所に間違いがあると思います。でも、こうやって、ちゃんとご指摘いただけると言うことがどんなに有り難いことか。また、僕の励みにもなります。
シバタさんにおきましては、転載の許可まで頂き、本当に有り難うございました。

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