その数日、冬型の気圧配置が居座って、北風の厳しい寒い日が続いていた。

空は、どこまでもどこまでも抜けるような蒼だった。

こういう日はやはり、偏光かな？

編集長、山崎氏と向かった先は、関越の花園インターから数キロの河原である。

撮影の車を全く知らなかった僕は、その車の生い立ちを聞いて驚いた。

主要なパーツをローバーの物を用いて、ほぼ手作りと言っても良い、年間十数台という、受注生産のメーカーの物だった。

当然、日本に一台。

値段は、、、、メルセデスのＥクラスが買えるほど。

こういう車と出会えるのも、この商売の良いところ。

　

色は白。

その日の青い空とのコントラストがすばらしかった。

偏光で空を落とし、白のボディカラーと言うこともあり、更に露出を落とす、、、。

こうして、この時期ならではの、ドカンと落ちた青空の印象的な写真は僕の物になった。

数日後、表紙になっていて、またびっくり。

だったら、中判くらいで撮っておくんだったか・・・もしくは、三脚を据えてじっくり撮るべきだったか・・・若干の手ブレが気になる。どのくらい気になるかは、本屋さんでも立ち読みしてみて。

どんな写真でも、デザインや、レイアウトが悪いと、その良さが生かされない。今回の表紙の場合、その色使いの面でも、かなり良い出来ではないかと思う。

表紙へ