今年のデキは最高・・・

ジョルジュ・デブュッフさんも解禁日のこの日、日本にいらっしゃったくらいの力の入れよう。まあ、日本市場がそれだけ大きいと言うことだろうが。

年々、「今年のデキは良い」と毎年のように言われているが、特に今年は夏の暑さもあって、一生に一度出会えるかどうかだと言うくらいらしい。何ともそそるコピーじゃないか？？

もうヌーボーを飲み続けて１０年以上になるけど、まだバブリーだったころ、成田まで車を飛ばして１２時きっかりに空港近くでヌーボーを世界一早く味わうなどと、浮かれたことがあった時代、、、その数年前にＦＭ東京の土曜日の夕方の定番番組「サントリーウェイティングバー」でヌーボーの話題が出たときがあった。僕が飲み始めたのはその番組を聞いてからだ。飲めないくせにワインを飲んでいた時期があって、晩秋のこの時期、国内産ワインの「新酒」が出ていて、軽めのワインが好きな僕はそれをよく飲んでいた。

ヌーボーの話を最初に聞いたとき、「へ〜海外にもそんな酒があるんだ」と的はずれな感慨を持ったが、、今となっては笑い話だけど。ボージョーレーヌーボーが本家本元なのは言うまでもない。

今ほどワインが安くない時代なのと、薄給の身の社カメの身分の僕には、本家のヌーボーを買うのはちょっと贅沢なことだった。

数年前は、１ダース買って仲間内で飲み会をやって、一晩くらいで飲んでしまったこともあるのだが、今はそんな騒ぎをするでもなく、女房と二人でちびちび飲んで、「今年も終わるねぇ〜」なんて思ったりしている。

さて、肝心のお味であるが、、、はっきり言って、期待ほどは美味しくない。「最高のデキって、コレ？？」って感じ。

サントリーが全面的に扱うようになって、コンビニにも置かれるようになったが、味的には数年前のデキが一番良くて、ここ何年かは毎年落ちているように感じる。

ヌーボーというブランドで今では上の写真のように３種類ラインナップされているが、これほどいくつも出す必要があるのか？ちょっと疑問。すっかりコマーシャリズムに乗ってしまった、そんな感慨を受ける。