小淵沢でホンダオデッセイのプレス試乗会があった。

オデッセイはここ数年のホンダ隆盛の基盤を築いたきっかけの車だと思う。その後、フィットで国内メーカー第２位まで行ったが、フィットの売り上げが落ち着くとともに、日産の復活で、今は３位にいる。

そのホンダの屋台骨を支えるべく鳴り物入りでのモデルチェンジが今回のオデッセイになる。

実は個人的にかなり気になった一台でもある。カメラマンとして、車と仕事は切っても切れない関係なのだが、僕の場合、コマーシャルの商品撮影が多いので、先方の会社まで行って、そこで撮影と言うことがよくあるのだが、その際の持っていく機材がかなり多くなってしまう。（車のことは過去にＨＰにも書いてあるので、見て欲しい。）

どれだけ機材が積めて、人が乗せられて、さらに移動が楽で、しかも都内のタワーパーキングにも入る、、、これが僕の仕事車への要望だ。

オデッセイはかなりの部分でこれらを満たしている。今回の最大のポイントは155センチという高さだろう。主だったタワーパーキングにも入る高さなのだ。３ナンバー登録なので、幅はかなりあるが、従来の「ミニバン」というくくりの車だったらまったく望むべくもないことなのだ。

初代のオデッセイはミニバンのハシリと言われているが、もちろん、これはアメリカのミニバンの大きさではなく、さらに小さい、ミニミニバンくらいの大きさになる。初代オデッセイ発売後、他メーカーも軒並み同じようなコンセプトの車を出したのは、いかにオデッセイが日本に合っている車だったかという証明だと思う。

今回、そのオデッセイが車高を下げたと言うこと、これは次の時代へのホンダの提案だと開発の人は語ってくれた。

さて、乗った感じだが、、、

悪くはない。だけど、これでなければと言うものがないと思う。仕事で使うにしても、車にそれほどの価値を見いだせない人にはオデッセイは良い選択だと思う。他のものを求める人には、、、物足りないだろう。

値段も安いし、大きいし、走るし、内装も良いし、ほとんど言うことなしなんだけど、、、

やはり、車は嗜好品だと言うことだ。