友遠方より来たる
なんだかんだと長いお付き合い
031010

長年の友人であるカメラマン細山氏が事務所に遊びに来た。

彼とは写真学校時代からの付き合いで、僕が前に勤めていたスタジオでも同僚だった。もっとも、そのスタジオは僕が学生時代にアルバイトで行っていて、一人で下働きしているのがきつくて、同じクラスの細山君を引きずり込んだという次第なのだが。

なんだかんだともう23,4年の付き合いになるだろうか?

久しぶりに学生時代の話などをして、いったい、今の時点でカメラマンとして残っているのはどのくらいいるのか?ちょっと考えてしまって、しんみりとした。まあ、この世界に残っているのが偉いわけではないが、写真が好きで、写真学校に入って、夢を持っていたわけだ。40過ぎでもここにいられるのは、ある意味ラッキーなことだったと思う。

彼は趣味が高じて今は鉄砲(?こう呼ぶのが正しいのかどうかも僕は分からない)関係の撮影が多い。かなりマニアなカメラマンだと思う。自分でもその手のHPを持っているので、見ていただきたい。

彼は大病をしたことがあって、その間の1年半くらい、仕事が出来なかったというブランクがある。カメラマンとしてもっとも仕事が出来る30代半ばでのそのブランクは僕の想像以上に大きいダメージだったと思う。もし僕だったら、立ち直れなかったかも知れないし、他に商売替えをしてしまったかも知れない。

彼はいつも明るく、そして前向きで、そう言うつらいことをあたかも何事もなかったかのように笑って話す。金もそんなにないので、ヤフオクで機材に使えそうなモノをめざとく見つけたりと、勉強させられること事が多い。

今回も、僕の方がこのところ仕事がなくて、ちょっとだけ落ち込んでいたところへ、彼が来たわけだが、いつものように笑ってつらい仕事の話をして帰っていった。「オレも落ち込んでいる場合じゃないな」とまたまたいつものように元気をわけてもらった。